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前回から不安要素が重なっていくバッファローマンに、更に不安な要素が積み重なった今回のキン肉マン!


どーも、たけGです。


激戦を制し、ついに超神マグニフィセントに勝利したキン肉マン。

ただ勝利したというだけでなく、超人の価値を、進化を認めさせることにも成功して。

マグニフィセントの計らいでミートくんも一緒にバベルの塔の頂上へと送られました。

これにて超人側も超神側も残るは1名ずつのみ!


超人側は1000万パワーの猛牛、バッファローマン!


そして超神側はリーダー格とも言える調和の神!


遠く超人墓場で戦況を見ていたザ・マンは、調和の神は自分が戦っても勝てるかどうかわからぬと危惧する。

しかし、それ以上に調和の神の対戦相手がバッファローマンとなってしまった事に大きな問題があるとも。

果たして、調和の神をよく知るザ・マンが抱いた、この組み合わせに対する不安要素とは⁉︎



と、いうのが前回のお話でしたね。


今回の戦いも盛り上がりそうです!


今話では調和の神の超神としての姿と、その名前が明らかになりました。

なるべくネタバレしないように気をつけたいと思いますが…


超神としての名前は明かしちゃうかな。


でもその他は配慮しようとは思っておりますが、いつものように出来てない事が多いかもしれないので…


今回もやっぱり未読の方はご注意を!


まず本編を読みましょう!




単行本待ちの方もご注意を!







1人残ったバッファローマンはゆっくりと、歩を進める。

遂に最後の戦場と思しきフロアに辿りついた。

塔の頂上を模したようなオブジェの上に乗るリング。


こんな大層なリングを使うのは…


フロアの壁が外から割れ、見覚えのある怪鳥が顔を出す。


やはりお前か、調和の神!


なんだかシュールな流れで登場したラスボス、調和の神。


ってかこの登場の仕方は調和の神サマ、今まで外にいたのですか?


ポッポッポッ

いかにも。

まずはここまでお前が上がってきた事を、私は心から歓迎しようぞ。



バッファローマン。


ポッポッポッという笑い声に、手に持つ笏にも見える扇。

前回のザ・マンの語った不安要素などからすっっっかり忘れてましたが、こういったマロ様的な要素を持ってましたな、調和の神サマ。

語尾がアレだったら完璧でしたが、さすがにそれはなさそうでおじゃる。


マロ様的スタイルはさておいて、バッファローマンの名前を存じていましたよ調和の神サマ。


これは、下界の超人たちに常に注目していたうちの1人としてからなのか。

それとも、バッファローマンという個の超人に注目していたからなのか。

気になるところではありますな。


まずは地上の超人たちについて。


興味がなかったと言えば嘘になる。

むしろ、今回の神々の目論見に対してどこまで抵抗出来るか期待していた。


そしてお前たちはは期待以上の成果を上げた。

だからこうしてバベルの塔への道も開いてやった。



ここで言っている"お前たち"とはバッファローマンをはじめとしたリアルディールズの面々に限ったことではなく、超人全般を指しているのではないかと思われます。


とりわけ、バベルの塔への道を開いたのはフェニックスとビッグボディ、そしてフェニックスチームの面々。

フェニックスが準備を行う時間稼ぎをしたという点では、ビッグボディチームの4人もカウントしていいでしょう。

それら前哨戦とも言える闘いを行った超人たちを見て、試練を与えるに値すると判断したのでしょうね。

まさにフェニックスが狙った流れであり、それは慈悲の神はもとより知性の神をはじめとする邪悪五神のシナリオ通りとも、調和の神は語ります。


剛力の神や残虐の神がこの辺を、思い描けそうにはないので、実質的には知性の神のシナリオといった趣が強そうな気もしますけどね。


それはつまり、アンタの描いたシナリオ通りって事もあるのでは?


 バッファローマンの鋭い指摘に調和の神は、


ある程度、こちらにも失うものがあるとは予想していたが、予想以上に失うものが大きくなった。


と、語る。

予想していた展開ではあるが、予想以上だった。

しかし、


それ以上に得るものもあった。


とも。


調和の神が得たものはなんでしょうか。

超人たちの可能性に希望を見たこと?

もしくは、ランペイジマンが言っていた、同志としてのロビンマスクのこと?

いや、それだけではなく今回の試練に打ち勝った他の超人たちの中にも、同志となれる資質を持った者を見出しているのかもしれません。


なればこその、


お前は…どうかな?


なのかもですね。


バッファローマンに対して、お前も我が同志となれる資質はあるか?と、問うているかのよう。


対してバッファローマンは、この現状に感謝していると返答。


自身は師である悪魔将軍より、師匠超えを命じられている。

その悪魔将軍は、かつて慈悲の神と呼ばれていたザ・マンを倒した。

そして今、目の前にいる調和の神は、その慈悲の神と天界を二分した実力者。


悪魔将軍からの使命を果たすのに、これ以上の相手はいない!



強く出るバッファローマンに対して、


超人とは夢を語る生き物。

それゆえに時に面白い事をする。

その事は大いに結構。



とした後で、


しかし、お前の語っている事は夢ですらない。

ただの寝言だ。それではいけない。


永遠にその男は超えられぬ。



と、決して挑発などではなく、むしろ助言のような言い方で諭します。


そんな考え方ではいけない。

それでは永遠に目標は達成できない。



キャリアを積んだベテラン社員が、上を目指す若手社員を諭すかのように。


"その男"という言い方も、悪魔将軍という超人を知っているのか、知らないのかまだわからないですね。

この場では、悪魔将軍という1人の超人には勝てないよ、というよりも、バッファローマンが超えたいと言っているその男に、そんな心構えじゃ超えられないよ、と言っている方がしっくりくる気がします。


しかしバッファローマンは挑発と捉えたか、


知ったような口を利くんじゃねえー!


と、豪腕パンチを見舞いますが、調和の神サマはあっさりと片手でカット。


いや、わかる。

少なくも、今のお前では私を倒せない。



お前には決定的に足りないことがある。

それが何か、理解できるかどうかが…

お前の今後の分かれ目となるだろう。



これまたバッファローマンにとって勝ちフラグとも負けフラグともとれる言い方だなぁ。


バッファローマンに欠けているものは何か。

それが勝敗の鍵を握るのは間違いないと思いますが…


ここで調和の神サマ、手に持つ扇を放り投げる。

扇はバーザーカーの剣のように壁に突き刺さった。

形状から跳ね返りそうなもんだけど、突き刺さるとは案外鋭利なのかな。


そしてその流れで遂に纏っていたフードを取り払い、その姿をあらわにしました。


その姿は全身を鎧で身を包んだスタイル。


僕は前回の予想で、調和の神サマはバッファロー一族と関係があるかも…みたいな予想もして、フードをとって2本の角が出てきたら驚くかも⁉︎

とか書きましたが…


出て来ましたよ2本の角が!


でもこの角は頭に被っている鎧のオブジェとも取れますね。

バッファローマンやガンマンのようなネイティブな角ではなく、ロビンマスクのマスク先端の突起のような装着物と見るのが正しいかもしれません。

この兜を外した時に同じ角があるかどうかですかねぇ。


それよりもこの鎧姿…


誰かを思い出しませんか?

なんとなく、全体的なフォルムや鎧のパーツの一部、その配置…


誰かを連想しませんか?

そう、あの御方っぽくも見えるような…


勘繰りすぎかな?


これ以上の詳細は伏せますので、気になる方はぜひ本編の方を今一度ご確認を!



しかしもし何かしらの関連があるとしたら、バッファローマンに更なる不安要素が積み重なることになりますが…


そんな、気になる超神としての姿を現した調和の神サマ。


その名は…






※名前、出しますよ!


知りたくない方はご注意を!








"ザ・ワン"‼︎



ザ・ワン (字幕版)



ジェット・リィーーー‼︎


なんて映画もありましたな。

全然関係ないと思うけど。


しかしザ・ワンとは、これまたカッコいい名前で来たものです。


最強の完璧超人として、このうえないネーミングだった"ザ・マン"

そのザ・マンと天界で双璧をなす存在の神だった調和の神サマの超神名はどんな名前で来るんだろうと考えていたら、僕の予想なんて遥か届かない、それでいてこれ以上ない最高のネーミング。


ザ・ワン!


いやー、脱帽です!


タイミングよく響く落雷と雷鳴。

その名を明かし、指を立ててカメラ目線でポーズを決めたその姿。

稲光を背景にあらわにしたその姿とその名前。

モニター越しに見ていたザ・マンも思わず冷や汗流します。


こりゃ、やっべえぞ。


と思ったのか。


ザ・ワン…そう来たか!一本取られたわ。


と思ったのか。


ザ・マンや読者の不安をよそに、バッファローマンはその姿を見てもたじろがず、臨戦態勢でザ・ワンのその姿を見据えます。


頼もしくも見えるけど、その余裕がなんだか余計に不安を煽るなあ。


悪魔超人バッファローマンvs.超神ザ・ワン、もはや待ったなし!


ここまできたら後は応援するしかない!

欠けているものを見つけて、頑張ってくれバッファローマン‼︎


今回はキン肉マン第408話の感想でした。


ザ・ワン。


その名もさる事ながら、そのお姿はバッファローマンへの不安要素が更に高くなったような気がします。


そして、調和の神サマが指摘した、バッファローマンに決定的に足りてないもの。

それはなんであるのか。


足りないものがある。

それがわからぬ以上、お前が超えたいと思っている男を超える事は叶わない。


そのように言っているように思いますね。

決してバッファローマンを挑発したり煽ったりしているわけではなく。


調和の神サマの言うバッファローマンに欠けているもの。


ここからはあくまで個人的に思ったことなのですが。


調和の神の言うそれは、バッファローマンの闘っている目的は、自分自身の思いというか、強い意志でもって行動しているのか、と言う事なんじゃないですかね。


お前はちゃんと自分の中に一本の柱を持っているのか?みたいな。


バッファローマンの言っていること。


悪魔将軍から命じられた師匠超えを果たすのに調和の神はこれ以上ない相手。


最強の超神を前にして、それ自身は強い思いなのかもしれませんが、よくよく彼の言葉を吟味してみると、


悪魔将軍に命じられたからやっている。


と言ってるようにも聞こえるんですね。


上司の命令は絶対。

それを達成しなければいけない。


部下としては優秀なのかもしれませんが、1人の男としてはどうなのか。

自身の野望としての将軍超えじゃないのか。

私を超えてみせろと言われたからその気になってるだけではないのか。


思えばバッファローマンという超人は、1000万パワーの強い超人として描かれている一方で、結構流されて生きている節も見られるんですよね。


悪魔超人から正義超人に乗り換えたのは、キン肉マンとの戦いを通じて正義に目覚めたのかもしれませんが、先の闘いで悪魔に戻ったのは将軍様から「戻ってこい!」と言われて戻ってるんですよね。

え?強い意志で持って正義陣営に属してたんじゃないの?


将軍様から緊急の事態だからと説得されてやむなくなのかもしれませんが、ここに流されやすい性格が出ています。

将軍様から声をかけられて嬉しい気持ちがあったのかも。


そして今回、リアル・ディールズの一員に名乗り出たのも思い返せば、オレは将軍様から神超えを命じられた身だから、と言っており、そこに自分がこうしたいから、という思いがないような気もします。


更にはバベルの塔でジェロニモが戦った後、3グループに分かれましたが、同じ悪魔陣営のアシュラマンから「お前はどうする?」と言われた時も即答出来ませんでした。

あの時アシュラマンはバッファローマンの心の弱さを見抜いていたようにも思えます。


そんなわけで今回、調和の神が指摘したのは、バッファローマンがそんな能動的ではなく受動的な生き方をしていることを指しているのではないですかね。


それではお前自身はどうなのだ。

お前の野望はなんなのだと。



言われたからやっている。達成してみせる。

そんな考え方では、その男や私には絶対に勝てないぞ、と。


そこに気付けるかどうか、誰かに言われたからではなく自分の心の底から目の前の調和の神に勝ちたい、悪魔将軍を超えたいと思えるようになるかどうかが勝敗の鍵を握るのではないか。


まあ、あくまで個人的な考察ですけども、そんなふうに思えるのですが、どうでしょうか。


ただなぁ。

真実の自分に気づけてもその時すでに手遅れだったゼブラのような悪い例もあるんだよなぁ。


いやもうここは、勝利を信じて応援しましょう!


今回はこの辺で。


いつかまたここで会いましょう。


ともあれ、まずはザ・ワンの戦闘スタイルがどんなものなのかが興味深い次回へ続きます!