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やっぱり原作に準じた聖衣のデザインはいいね!

あっと、


どーも、たけGです。


聖闘士星矢北欧アスガルド編は、オリジナル要素が多いアニメ版聖闘士星矢において、シリーズまるまるオリジナルエピソードをやっちゃったシリーズ。

かつて子供の頃は原作派でアニメ版はほとんどしっかり見ていなかったのは、アニメ版十二宮編について書いた前回までに述べた通り。


しょっぱなから聖衣のデザインがまるで違ったり、ワケのわからないオリジナルキャラやエピソードが幅をきかせていたりで。


原作が大好きな僕からすれば最初から見るに耐えないものだったんですね。

一方で、もともと原作をそこまで読んでいなかった弟からすれば、とても楽しいアニメだったようでした。


なので我が家では、放映時間になると必ず見るのが習慣になってはいました。

そのおかげで流し見程度なら視聴はしていたのですが、音だけ耳に入れながらマンガを読んだりしていたので、しっかりと話を追って見てはいませんでした。


そんな僕が大人になってから改めて、アニメ版の「聖闘士星矢」を十二宮編までしっかりと見てみたわけなんですが…

いやぁ、流し見ではなくしっかりと見てみたら、意外にもまぁ面白いコト。

こんなにツッコミところの多いアニメが他にあるでしょうか。

原作からしていろいろとツッコミどころの多い作品ではありましたが、そこへアニメオリジナルの要素をぶちこんでるもんだから余計にカオスな状況になっちゃってるんですよねぇ。


そして、十二宮編終了後にスタートした、完全なアニメオリジナルストーリーのアスガルド編。

弟が見ていたのを横目でちょこちょこ見ていましたが、やっぱりあの当時はしっかりとは見ていませんでした。

十二宮の時より見なくなったかも。

アルデバランがわけわかんない黒い奴にワンパンでノされてしまったので、いきなり幻滅してしまいましたよ。


この点に関しては、アルデバランが好きだと言っていた弟もげんなりしたようです。
その後も当時の僕が見ると萎えるシーンばかりで、ながら見ですらどんどん見る気が失せていきました。

後半のアルベリッヒやらシドバド兄弟のあたりはほぼ見てなかったなぁ。

その影響で、アニメ版のポセイドン編なんて、全く見た記憶がないもの。


なので初見に近い今回の視聴。

アニメ十二宮編を見た時と同じく、ながら見はせずにしっかりと見ることを心がけて視聴しました。



今回も自分に課したルールは、

1つ、見ている間はゲームをしたり、マンガを読んだりなど、ながら見はせずにしっかりと見ること。


2つ、どんなにくだらない内容の話でも飛ばして見ることはせずに、最後までしっかりと見ること。

全編アニメオリジナルな話を前に、僕は小宇宙を感じることができるか⁉︎


舞台は極北の大地アスガルド。

敵は北欧神話の神、オーディンの地上代行者であるヒルダを守護する7人の神闘士(ゴッドウォーリアー)。

元々は劇場版の設定をテレビの新シリーズ用に再構築したものらしいのですが、その劇場版を見たことがないので、どれだけの関連性があるかは知りません。

それと、原作の読み切りの「氷の国のナターシャ」では、ブルーグラードという地の氷戦士(ブルーウォリアーズ)なる者が出てきたけど関連あるのかな?


これは車田先生がアニメの設定をアレンジして使ったのかもしれませんね。


ともあれ、陽の光も差さぬ極寒の地、アスガルドが舞台。


なのですが、みんながみんな薄着なことにいきなり噴きます。


青銅聖闘士の5人はいつものノースリーブで二の腕を露出している状態。

まぁそこはいいでしょう、聖闘士なんだから。

寒さなんて気にならないぐらいに鍛えているんでしょうね、きっと。


問題はアテナこと沙織お嬢さん。

めちゃめちゃ吹雪いてる中で、すっごい薄着なんだもの。

両肩から腕にかけて素肌をさらしており、胸の谷間も強調して露出している、いつものドレススタイル。

およそこんな北の国に来る服装じゃありません。

氷河がヒルダの妹フレアに対して、「アテナが来られた」と言った次の瞬間。


氷の国に、そのドレススタイルで現れたアテナを見て思わず噴き出してしまいました。

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バックの太陽と黄金の小宇宙で騙されそうですが、極寒の地、アスガルドです。

女神アテナである以前に城戸家のお嬢様であり、グラード財団の総帥でしょ?

毛皮のコートの1着や2着持っていないのでしょうか。

そうか!星矢たちが聖闘士で、寒さをモノともしないのと同じく、神であるアテナも寒さなんてなんともない、


私の美しいボディをコートなどで隠す必要はないわ!
ということなのでしょうか。


しかし、フレアがこう言うのです。

「女神とはいえ、そのお体は生身の女性。この寒さはこたえましょう」

いや、生身の女性だったなら間違いなく死んでますって!

神補正が働いていなければ、こたえるどころか瞬殺ですよ!

それよりもフレアもそう思うんだったらコートの1着や2着貸してあげなさい!

そばにいる貴鬼がサイコキネシスで運んでくれますよきっと。


まぁアテナは着ないでしょうけど。

その胸元を強調した美ボディを惜しむことなく両手広げてアピールしてますからね。

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私を抱いて!と言わんばかりに。

そりゃあ最後の最後にストーカーの資質もあるポセイドンにさらわれるのも道理です。


一方でアスガルド陣営は流石に極寒の地に住まうための術を知っています。

フレアはイヤーマフまでする完全防備だし、ヒルダ様は悪の親玉らしく、ちょいと薄着ではありますが、それでも肌を露出しないようにはしています。

神闘士たちも聖闘士と違って長袖ピチピチのロングタイツを着用。

生地は薄手のようにも見えますが、きっと素材はヒートテック。

極寒の地での戦闘にも耐えうるものなんでしょう。

星矢たちは神闘士たち相手に妙に苦戦しまくりますが、きっとあまりの寒さに全力を出せず、ぬくぬくの神闘士とまともに戦えてないのでは?


あなんて、好意的な解釈さえできそうです。


ですが、アスガルド陣営をよく見てみると雑兵の方々や、神闘士になる前のトールなど、聖闘士たちと同様にノースリーブな方々が見受けられます。

この辺りに、アスガルドという国における、階級から来る貧富の差問題が窺えますね。

ポセイドンからちょっかい出されなくても、もともと闇がある国なのかもしれません。


今回のアスガルドとの戦いはアスガルド陣営からの宣戦布告で開始。

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アルデバランがミザルのシドから一発でノされるシーンは、何度見ても本当に萎える。

後にワンパンでやられたわけではなく、互角に戦っていたところに背後から、バドの不意打ちを喰らっていたことが判明しますが、それはシリーズも終盤になってから。

僕のようにしっかりと見ていなかった人や、途中で脱落てしまった人はその事実を知らず、ワンパンでノされるアルデバランしか覚えてないと思います。

黄金聖闘士よりも神闘士の方が強いんだぞとアピールをしたいだけに思えて、心底萎えたのを記憶してますねぇ。

原作でもソレントにやられちゃいますが、けっしてワンパンではありませんでした。

何よりソレントの笛の音を聴いた時点で彼の術中にはまっていたという理由づけはされていたので、アルデバランの株はそこまで下がりませんでした。

(ま、結局その後のハーデス編でニオべなんぞにやられちゃってるもんだから、株は下がっちゃいましたが)

ですがアニメ版ではいきなりワンパンでやられちゃうもんだから、原作のソレント戦と比べると、ダメだこりゃと思ってますます見る気が失せてしまったことを覚えてます。

今回改めて最後まで見てみて、ワンパンじゃなかったよ、バドの闇討ち加勢があってこその実質2対1だったんだよということを知っても、それではあまりに遅すぎて。

っていうか数年ぶりに見ても気持ちが萎えてしまって、やっぱり見るのやめてみようかと思ったほどですよ。


そんなアスガルド編の戦う目的は、オーディンの地上代行者であるヒルダが、オーディンに祈りを捧げることで北極と南極の氷が溶けだすのを防いでいるという背景がまずあります。

1980年代のうちから地球温暖化問題を先取りしていたような設定ですが、祈りを捧げないと世界が水没するほどの氷が溶け出してしまうことを考えると、オーディンのやってることもポセイドンとさして変わらないような気もするのですが、でもその目的はちょっと違ってて。、

ポセイドンが腐敗した人類を粛清するために地上を水没させる!と、自らの神としての大義名分を掲げて行なっているのに対してですね。

オーディンは、ご機嫌とってくれないと氷が溶けだすのを止めてあげないよ!と言っている子供の理屈みたいなもんなんです。

遊んでくれないと泣いちゃうぞ!

みたいな。

ヒルダがポセイドンに操られてるのわかってるんだから、ちょっとは氷が溶けだすのを止めてあげてもいいと思うんですけど。


まぁ、アテナがあんな格好で両手広げてるもんだから、好色で有名なオーディンとしては少しでも長く見ておきたかったのもあるかもしれないですねえ。


やっぱりアテナにも問題ありますか。


一方で、ヒルダ様はいいですね!

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アーレス教皇と同じく悪の大幹部の貫禄が出ています。


アテナや聖闘士たちが苦しんでいるのを知って高笑いするその様は、悪の親玉の見本のようでもあります。

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アスガルド編のMVPを挙げるとしたら、間違いなくヒルダ様ですね!


そんなヒルダ様がポセイドンに操られて


(厳密に言えば、ヒルダにニーベルンゲンリングをはめて操っていたのはカノンなのでは?とも思いますが)
オーディンへの祈りを放棄しちゃったもんだから、アテナが自らの小宇宙で氷が溶けだすのを抑えます。

しかしアテナの強大な小宇宙をもってしても、それが可能なのはもって日没までの半日程度。

きっと12時間くらい。

アテナを救うにはヒルダを操るニーベルンゲンの指輪を破壊し、ヒルダを正気に戻すしかない。

そのためには、7人の神闘士全てを倒して、彼らのもつオーディンサファイアを手にしなければいけない!


うん、12宮の時の流れとほぼ同じ。


っていうか、原作のポセイドン編の設定と丸かぶりなんですけど。

7人の敵をタイムリミットまでに倒してピラーを壊すか、アイテムをゲットするかの違いはあるのですが、制限時間内に重要なフラグを立てていくという流れは全く同じ。

アスガルド編を企画するにあたり、車田先生からポセイドン編のプロットを聞いていたのかな?と思わざるを得ないくらいに被ってます。


星矢たちがバラバラにわかれて「ワルハラ(ヴァルハラ?)宮で会おう!」というのも、「ポセイドン神殿で会おう!」というのと全く同じ。


まぁどちらにせよ、一本道か別れ道かの違いというだけで、やってることは本当に十二宮の時から変わってないんですけどね。


やっぱりこれが星矢の黄金パターン。

これがアテナの生きる道!


さて、アスガルド編、しっかりと最後まで見てみた感想を一言で言えば、「長い」

個人的にはこれにつきました。


この記事の方もいい加減長くなってきたので(これもいつものことですが)今回はこの辺にしておきますか。


アスガルド編は3部構成で行こうと思いますので…

次回、アスガルド編その2で会いましょう。

次回は完全オリジナルストーリーに飛び込んだ聖闘士たちについて語ってみたいと思います。

キミは小宇宙を感じたことがあるか⁉︎




聖闘士星矢 DVD-BOX II
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2012-12-21